黄ばんだ歯や黒ずんだ歯よりも白い歯に清潔感を抱くのは当然だろう。人は、もっと言えば異性は、ぱっと見の歯の白さで美意識や不潔さを判断している。
簡単に言うと、「汚い歯」と思われた時点で、だらしない生活習慣や不清潔な印象を抱かれてしまうのだ。
真っ白で綺麗に整った歯を手に入れることは非常に難しいが、及第点まで口内環境を改善することはすぐに可能だ。これはモテるためには必須であり、さらにオーラルケアをすれば口臭対策にも繋がる。
ここでは、メンズが必ず行うべき歯とオーラルケアに関する基礎的な知識を紹介する。さらには、口内環境を整え身体の健康へ意識が繋がるよう願っている。
なぜオーラルケアがそんなに大事なのか
歯や歯茎のケアを「デンタルケア」、口内全体のケアを「オーラルケア」と言う。オーラルケアを怠った場合。以下の問題が起こる。
- 虫歯、歯周病のリスクが上がる(重度の場合痛みや出血、さらには歯が抜ける)
- 口臭が強くなる
- 歯が黄ばんだり黒ずんだりする
- 全身の健康に悪影響を及ぼす(口内に細菌が増殖し、それらが飲食とともに体内へ侵入)
- 人間生活に支障をきたす(糖尿病、脳梗塞、認知症、心筋梗塞、肥満、高血圧に関連性があると示されつつある)
これらだけでも十分に問題有りだが、対人関係や恋愛においては更に注意する必要がある。例えば、異性の黄ばんだ歯や黒ずんだ歯を見たときにどのような印象を抱くだろうか。ガタガタの歯並びもきになるだろう。
想像しただけでくさい口臭を感じ取ってしまう。実際に口から悪臭がしようものなら一発でアウトだ。
「男は中身で勝負」なんて言われているが、そもそも他者に不衛生と思われるような状態ではどうしようもない。人はそのような人に対して無意識に「自己管理ができていない=だらしがない」なんて連想してしまうものだ。
オーラルケアに取り組むことで、清潔感を獲得してモテへの近道をたどることができるのだ。
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具体的なオーラルケアのやり方
口内環境でケアすべき項目
先ずは押さえておくべきポイントを下記に挙げる。
- 歯の美しさ、清潔感(歯磨き、ホワイトニング、歯列矯正)
- 口臭(歯磨き、舌磨き、食生活)
- 歯周病対策(歯磨き、健康的な生活、ストレスを溜めない etc.)
日常生活で可能な対策
歯磨き
朝食後と就寝前の2回(可能であれば昼食後も加えて3回が理想)。1本1本の歯の外側-咬合面(噛み合わせ部分)-内側に届くように丁寧に磨く。歯垢(プラーク)を取り除くことを意識して歯間や歯と歯茎の間もブラッシングをする。
歯ブラシは1ヶ月に一回交換する。歯ブラシの硬さは自分の歯茎との相性を考慮して、ストレスのないものを選ぶ。
歯磨き粉、マウスウォッシュ
「歯磨き=歯磨き粉の使用」と認識している人が大半ではないだろうか。確かに、口内が爽快になり、清潔感を感じるのは事実だ。
しかし歯医者さんの中には、「歯磨き粉を使用しなくとも丁寧な歯磨きで十分だ」「歯磨き粉の種類はなんでもいい」と言う先生も少なくはない。
そう主張する理由は主に2つある。1つ目は、歯磨き粉に含まれる殺菌成分が歯から剥がれた細菌に対してのみ殺菌力を発揮するため、歯に付着している細菌に対しては効果が期待できないとされているからだ。2つ目は、歯磨き粉の種類と効果には、必ずしも歯の健康に有効とは言い切れないからである。
具体例として、歯が白くなると謳われている歯磨き粉には研磨剤が含まれている。コーヒーや着色の強いものを摂取した後には有効であるが、特に意識せずに毎日使い続けると徐々に歯の表面が削られて歯が薄くなりん知覚過敏を引き起こす恐れがある。知覚過敏が気になっている人が研磨剤を含む歯磨き粉を使用すると悪化を促進させてしまう。
一方で、しっかりと目的意識を持って歯磨き粉を選ぶのであれば、有用性は高いし歯磨き時に爽快感も得られるであろう。マウスウォッシュに関しては、口臭予防や口内の菌の繁殖を防ぐ効果もあるため、是非取り組んでほしい。睡眠時は唾液の分泌量が減り、菌が口内に繁殖する時間帯であるため、就寝前のマウスウォッシュをおすすめする。
市販ホワイトニング
パック、マウスウォッシュ、マニキュア、歯磨き粉タイプなど様々に存在する。やはり、手っ取り早く効果が出る市販製品にはかなり強力な効果のある成分が含まれているため、中長期的な歯や歯茎の健康には害がある可能性が高いとされる。
見せかけの歯の白さよりも、内側からケアのされた健康的な歯を目指してほしい。垢抜けた男として清潔感を手に入れるのに、必ずしも真っ白すぎる歯は必要ないのだ。
もしも黄ばみや黒ずみにかなり強いコンプレックスを抱いている場合は歯科医院のホワイトニング外来へ行こう。
歯周病予防
歯周病の原因は歯垢(プラーク)の蓄積とそれに伴う菌の繁殖だ。日々の歯磨き、歯茎に対して歯ブラシでの優しいマッサージなどが挙げられる。目的意識を持って、歯周病ケアに特化した歯磨き粉を使用してみよう。
食べ物・飲み物
唾液の分泌は、口内の衛生に良い。つまりは飲食時によく噛んで食べることが大事だ。栄養バランスの取れた食事の摂取に加え、スナックや糖類を多く含んだ飲食物の摂りすぎや間食控えよう。
また、コーラやビタミンCドリンク、お酢などのpHの低い飲料水は歯が溶ける原因になることもあるので気をつけよう。
舌磨き(舌苔の除去)
口臭(生理的口臭)は、舌についた汚れである舌苔(ぜったい)が主な原因とされる。舌苔は細菌や食べかす、剥がれた粘膜が舌に付着した白いかたまりを指す。自分の舌は白みがかっていないだろうか。
舌苔を除去するために、歯磨きの後に専用の舌ブラシや歯ブラシで舌を優しく磨こう。鏡を見ながら舌を思いっきり前に出し、奥から手前へ舌苔を取り除くように磨く。
舌の粘膜を傷つけないために1日1回が最適とされている。舌苔が最も増えているとされる睡眠後に舌磨きを取り入れてみよう。
外で受けられるサービス
歯列矯正
「自分の歯並びにコンプレックスを持っている」「歯並びが悪すぎて健康が心配」と言うメンズには、歯科医での歯列矯正をオススメする。歯列矯正中は生活にストレスを伴うが、歯は一生ものである。しかも外見面では、誰も偏見を持たない唯一の美容整形とも言えるだろう。
基本的に主治医の指示に従う形になるが、費用面や歯科医師とのコミュニケーションを十分に考慮して不安を解消してから臨もう。
最近では外見的にも目立たず、食事中は外すことのできるインビザラインも普及しており、かなりハードルも下がってきている。
異性の容姿で歯並びを気にする女性も多いため、不安を解消するべく勇気をもって歯列矯正に挑戦しよう。
歯並びがいいと、外見面で清潔感が増す他、オーラルケアも快適になること間違いなしだ。
ホワイトニング外来
クリニックで受けられるホワイトニングには「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」の2種がある。
オフィスホワイトニング
歯科医院で行う施術であり、施術後すぐに効果を実感できる。2~3ヶ月に1回のペースで3回程度通うことでホワイトニング効果が持続するとされる。
ホームホワイトニング
歯科医院で渡されるマウスピースにホワイトニング剤を注入して、自宅で行うホワイトニングである。1日2時間程度装着することで2~3週間で効果が得られるとされる。
オフィスホワイトニングはホームホワイトニングと比べ、白さの度合いが高く、かつ短期間で理想の白さが手に入る。一方で、オフィスホワイトニングの白さの持続期間はホームホワイトニングに比べて短いとされる。また、ホワイトニングの直後は酸性飲食物(柑橘類、炭酸飲料、アルコール類)の摂取や着色の濃い飲食物の摂取、喫煙を控える必要がある。
歯の白さは異性への印象アップに効果的なので、是非挑戦してみてほしい。
最低限必要なオーラルケアはどこまで?
ここまで様々なオーラルケアの方法を記載してきたが、日常生活レベルで取り組めるケアの優先度をオーラルケアを中心とした観点で記載した。上から、優先度の高い順に紹介している。
- 歯磨き
- 舌磨き
- 歯周病予防
- 健康的な生活
- 咀嚼を意識した食事
- マウスウォッシュ
最低限、1〜4は意識してみよう。舌磨きは馴染みない人もいるかもしてないが、口臭対策として非常に効果的だ。
咀嚼を意識した食事も頭の片隅に入れておくといい。また、マウスウォッシュも高い買い物では無いため、特に問題なければ実践してみよう。
もしも過度に歯並びが悪い場合や歯の色味が気になる場合は、費用をかけてでも外来での歯列矯正やホワイトニングを優先すべきだ。
美しい歯のゴールとは!垢抜けて自信をつけるために。
ここまでオーラルケアの重要性と具体的な取り組みを紹介してきたが、あなたの意識は向上しただろうか。少しでも前向きに捉えて、あなたが垢抜けるための手助けとなってほしい。
繰り返し言うが、対人関係における歯の見た目や口臭は「悪くなければいい」のだ。大事なことは相手に不快感を与えたり、自分のイメージに悪影響を与える状態を防ぐことだ。そのためには、日々のメンテナンスが欠かせない。
歯は骨の1つであるため、生活の水準にも関わってくる。さらに口内環境が身体全体へ影響を及ぼす可能性もある。オーラルケアと向き合うことは、自分の印象や容姿だけでなく健康そのものを考え直す良いきっかけとなるはずだ。
健康的な歯と口内環境を手に入れて、自信をもって他者とコミュニケーションがとれる清潔感のある男になろう。